親子で一緒に、片付けが出来るようになって終了しました
片づけ方に悩んでいる方の中には、
ご両親も片付けが苦手だったり、忙しすぎて、片付け方を教わってこなかった方もいらっしゃいます。
そうすると、さらに、ご自分のお子さんにも片付けを教えられないというケースもよくあります。
そんな時には、ぜひ、親子一緒に片付けに取り組んでいけるといいですね。
先日、7回の訪問で、無事、片付けられるように変わられて終了したのは、
新しい戸建てにお住まいのご家族からのご依頼でした。
共働きでお仕事をされているので、本当にお忙しく、
念願の新築に越して来たのだけれど、
家具やモノのレイアウトが決まらないまま時間が経ってしまったというケースでした。
引っ越した先で、部屋の使い方や収納のルールが決めらないままになっていると
どうしても「とりあえず置いたモノ」が積み重なってしまいがちです。
まず玄関、玄関収納、リビングからキッチンという共有スペースを拝見しそれから各部屋を1階から順に拝見させて頂きました。
部屋の使い方、モノのしまい方のルール作り
ご家族でお住まいの場合は、一日の生活パターンからヒアリングして行きます。
そこでわたしから、重点的な改善点のご提案をさせていただきます。
I様邸の場合、一番最初に着手したいことは『お子さんの部屋を作る』ところでした。
そのために、
家族が集うリビングと隣のお部屋を繋ぐ引き戸の前にあった大きな3人掛けのソファとスツールを処分することをご提案したのです。
なぜなら、そのソファはほとんど使われておらず衣類などのモノを置く場所になっていたからです。
そして大きなリビングテーブルの上もたくさんのモノたちが積み上げられていました。
せっかくのテーブルもソファも誰にも使われていなかったのです。
当社では大きな家具などの引き取りもしておりますが、今回は粗大ゴミとして出すというご提案になりました。
引っ越し先の粗大ゴミの出し方は、ご存じですか?
片付けが苦手な人たちに共通することの一つとして、地域で回収される粗大ゴミを出した経験が無いことです。
そこで地域のゴミの出し方をネットや配られている資料などを参考にして、まずは粗大ゴミの種類や出し方を調べ、次に、一緒に電話をしたり、インターネットでホームページにアクセスして申込をします。
こうして大きな不用品を最初に片付けた後は、
ずっと使われず、閉めっぱなしになっていた隣の部屋の空気を入れ替えるところからスタ―トしたのです。
リビングに出したままになっていた暖房器具や加湿器などは、押入れにしまいました。
またリビングに広がっていた、たくさんのカバン類(お稽古に合わせて各カバンがありました)やランドセルなどの学校グッズを収納するために
学習机を一緒にネットで選んで買いました。
お部屋ができていないということで学習机も買っていなかったのです。
学習机とイスとマットが来るとそこにほとんどのモノが収まりました。
また本が好きなお子さんでしたので、たくさんの絵本や本をしまうために1㎝単位で棚が作れる本棚をご提案しました。
この本棚はとても優れものです。
リビングのカウンター下や出窓の下など奥行は浅いのですがとても使い勝手がいいのです。
動線を変えることで、使っていなかった部屋の有効活用ができるように
いままで物置のようになって閉めっぱなしになっていた部屋の中を片付けてレイアウト変更をしました。
この作業は小学校低学年のお子さんが帰って来てから親子でわたしと3人で一緒に毎回行いました。
必要なモノ、出しておくモノ、しまっておくモノ、捨てるモノのルール作り
最初はリビングテーブルの上にあるものすべてに目移りしてしまい、
一つ一つ手に取るたびに「捨てよう」もしくは「でも、やっぱり取って置きたい。」など、気持ちが動いてなかなか取捨選択をすることができませんでした。
そういう
「あれも、これも、要らないような気もするけど、やっぱり取って置きたい。」と迷った時には
(必ずみなさんそうなります)
『後でもう一度再考するモノ』として、いったん、別の場所に保存しておくのです。
それをまたしばらくしてから、その中のものを『やっぱり捨てるもの』と『やっぱり取っておくもの』と仕分ける作業の中で再考してみると
時間が経ったことにより、最初より、気持ちがはっきりしていたりして、選択しやすくなっているのです。
これを繰り返してくという作業は、最初はとても気の長い作業なのですが、
一番最初の、一番大変な時は、私が「これはどうしますか?」と尋ねながら、選択をお手伝いします。
そして、それを繰り返すうちに
いままで本当の気持ちが自分でも分からなかった中から、霧が晴れていくようにだんだんど必要かどうかということが分かってくるのです。
その他に、たくさんあった「ぬいぐるみ」たちも寄付という形で送りました。
小さくなった可愛い服もご両親の祖父母からたくさん買っていただいていたものがありましたが、それらも今、着れるものだけを残して寄付として送りました(一般社団法人日本リ・ファション協会)
親子で同時進行しながら、部屋ごとにそれぞれのモノを各自で仕分けていくという作業を3人で毎回続けて行ったのです。
いよいよ最終日
こうしていよいよ、片付けサポートの最終日を迎えたのですが、
その日はわたしがあとはここだけ・・・と思っていた通りの場所が残っていました。
(その他はわたしが訪問するまでの間、親子だけで片付けていたのです)
片付けが進んでくると自分なりにどう展開させていけばいいのか分かるようになってきます。
そうやって少しづつわたしの手を離れて自分の生活の一部として繰り返して行けるようになります。
最初はがっちり手を繋いでいて一緒に片付けに取り組むところから始まり、だんだんと見守りへと変わって行く・・・
一人では難しくて出来なかった片付けが、日々取り組める、当たり前に変わっていく様子が何よりもわたしの喜びです。
そして、初めてお会いした時には「苦悩」の中にいたその表情が、
片付けられるようになるにつれ、明るい笑顔に変わって行くのを見ているだけで私も幸せな気分になります。
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